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五竜岳の残置装備回収大作戦
山スキーで五竜岳にチャレンジしてきた。
しかし、ゴンドラ山頂駅に着いたのが午前10時。ちと遅いね。
しかし、そこからガシガシ登りはじめる。
先日の遭難事件の件もあって、遭対協や県警の人たちが、ワサワサ。
空にはヘリコプターバタバタ・・・。というよりかウジャウジャ。

自然はいつも変わらず自然のまま。
超特大のさるのこしかけ。

途中のなだらかな尾根で、とんでもないものを見つけた。
木に縛り付けられたザックと、ビバークの痕跡。周囲に散らばる装備品。
あまりにも異常だった。アイゼン、ピッケルなどの冬山で欠くことのできない装備品もあり、周囲を探してしまった。しかし何の痕跡もない。
そこでビバークの痕跡を掘り返してみると、着衣が出てきた。
呼吸が止まるかと思った。
防寒着だった。
警察に電話すると、元旦に遭難し、ヘリコプターによって救助された人の残置装備品だった。
身元を確認するために装備品を開けてみた。
確かに高価な装備品を使用していたが、下手っぴだった。
装備品や、ゴミを見ると、その登山者のレベルが手に取るように見えてしまった。
ちょっと悲しくなってしまった。
雪山は雪山であって、観光地ではない。
全身複雑骨折であったとしても、這ってでも帰ってくる気概が無ければ、来ない方が良いだろう。
ふと思った。この先、悲惨な遭難現場に直面することもあるだろう。
山やとして、一流どころであれるように、トレーニングの一環として推定20キロ以上ありそうなザックを担ぎ下ろすことにした。
でもその前に、上には行っておかないとね。

青白く見える太陽。
五竜小屋から五竜岳を見上げる。目と鼻の先なのにね・・・。

これからドッカーンと滑り込む斜面。たまらないね。

帰りに荷物も回収。奮闘努力の末にスキーパトロールまで担ぎ下ろした。やったね。
でも、パトロールでは遅く帰ってきたことをおこられた。
僕は山やの意地を通し、パトロール隊の人は、ただ仕事をしただけのことだった。
お互いにそれを理解していたので最初は神妙な顔をしていたけど、だんだんにやけてしまった。
パトロールの女性スタッフが、ザックを持っていこうとしたけど、重すぎて持ち上がらなかった。
しかし、ゴンドラ山頂駅に着いたのが午前10時。ちと遅いね。
しかし、そこからガシガシ登りはじめる。
先日の遭難事件の件もあって、遭対協や県警の人たちが、ワサワサ。
空にはヘリコプターバタバタ・・・。というよりかウジャウジャ。

自然はいつも変わらず自然のまま。
超特大のさるのこしかけ。

途中のなだらかな尾根で、とんでもないものを見つけた。
木に縛り付けられたザックと、ビバークの痕跡。周囲に散らばる装備品。
あまりにも異常だった。アイゼン、ピッケルなどの冬山で欠くことのできない装備品もあり、周囲を探してしまった。しかし何の痕跡もない。
そこでビバークの痕跡を掘り返してみると、着衣が出てきた。
呼吸が止まるかと思った。
防寒着だった。
警察に電話すると、元旦に遭難し、ヘリコプターによって救助された人の残置装備品だった。
身元を確認するために装備品を開けてみた。
確かに高価な装備品を使用していたが、下手っぴだった。
装備品や、ゴミを見ると、その登山者のレベルが手に取るように見えてしまった。
ちょっと悲しくなってしまった。
雪山は雪山であって、観光地ではない。
全身複雑骨折であったとしても、這ってでも帰ってくる気概が無ければ、来ない方が良いだろう。
ふと思った。この先、悲惨な遭難現場に直面することもあるだろう。
山やとして、一流どころであれるように、トレーニングの一環として推定20キロ以上ありそうなザックを担ぎ下ろすことにした。
でもその前に、上には行っておかないとね。

青白く見える太陽。
五竜小屋から五竜岳を見上げる。目と鼻の先なのにね・・・。

これからドッカーンと滑り込む斜面。たまらないね。

帰りに荷物も回収。奮闘努力の末にスキーパトロールまで担ぎ下ろした。やったね。
でも、パトロールでは遅く帰ってきたことをおこられた。
僕は山やの意地を通し、パトロール隊の人は、ただ仕事をしただけのことだった。
お互いにそれを理解していたので最初は神妙な顔をしていたけど、だんだんにやけてしまった。
パトロールの女性スタッフが、ザックを持っていこうとしたけど、重すぎて持ち上がらなかった。
▲
by ygenki
| 2015-01-24 22:25
| 山スキー
-

五竜岳直下にて。
山頂は目と鼻の先。高曇りの無風で暖かい。
しかし、いろいろあってタイムオーバー。
あーあ、途中で見つけた推定重量20キロのゴミ拾いに挑戦してみるか…。
▲
by ygenki
| 2015-01-21 14:00
やんちゃな仲間と共にロングツアー【2】
小蓮華まで行こうとしたものの、風が強く、スノーボードを背負った、F澤さんはちょっと大変そう。
そこで、船越の頭の手前からドロップ。
快適な斜面をひたすら重力に身を任せて下っていく。
金山沢は山スキー滑走の楽園だ。

下の沢までやってきた。
しかし、このまま帰るのは勿体無いだろうと言うことで、白馬大雪渓を登り返す。
行けるところまで行ってみよう。
とてつもなく雄大な山の塊。

なんだかとってもかっこよく写せた。

あまりにも面白すぎて、そこの斜面から滑ろうを5回ぐらいいっているうちにいつしか再び標高は2000メートル付近の杓子尾根。
気がつけば、白馬岳が真近に見える。
後姿は萩師匠。とっても経験豊富で上手い人だ。

またしても白馬岩岳スキー場がはるか足元になってしまった。
一体全体どれだけ登ったことやら。

長走り沢に滑り込み、猿倉荘までツリーラン。
猿倉荘はとんでもない雪ノ下に埋まっていた。
今回はすべり重視と言いながらがっつり登り倒しツアーになったが、ここまでやるとさすがに満足だ。
良い日だった。
そこで、船越の頭の手前からドロップ。
快適な斜面をひたすら重力に身を任せて下っていく。
金山沢は山スキー滑走の楽園だ。

下の沢までやってきた。
しかし、このまま帰るのは勿体無いだろうと言うことで、白馬大雪渓を登り返す。
行けるところまで行ってみよう。
とてつもなく雄大な山の塊。

なんだかとってもかっこよく写せた。

あまりにも面白すぎて、そこの斜面から滑ろうを5回ぐらいいっているうちにいつしか再び標高は2000メートル付近の杓子尾根。
気がつけば、白馬岳が真近に見える。
後姿は萩師匠。とっても経験豊富で上手い人だ。

またしても白馬岩岳スキー場がはるか足元になってしまった。
一体全体どれだけ登ったことやら。

長走り沢に滑り込み、猿倉荘までツリーラン。
猿倉荘はとんでもない雪ノ下に埋まっていた。

今回はすべり重視と言いながらがっつり登り倒しツアーになったが、ここまでやるとさすがに満足だ。
良い日だった。
▲
by ygenki
| 2015-01-19 10:02
| 山スキー
やんちゃな仲間と共にロングツアー【1】
滑り終わってからの会話。
「雪山は楽しすぎてみんなを誘いたいけど、とてもじゃないけど、誰かを連れて行こうとは思わないよね。」
そんな楽しすぎる雪山に入るには、体力と、技術と覚悟がいるようだ。
ただ、それを共に出来る仲間と出会えたということはとっても幸運だ。
そんな仲間と目指すは栂池上部小蓮華岳からのドロップだ。
誰もいない栂池スキー場も朝の4時から登りだす。
そしてスキー場から外れたあたりで夜が明けた。

激しい登りの中に、一瞬の煌き。この一瞬がたまらない。

栂池自然園にて。これから奥のたおやかな斜面を登っていく。
穂高連峰は、強烈な山脈で優しさのかけらもないけど、白馬の山は、とっても穏やかで優しい。
気温も5度は暖かく感じる。気持ちのいいところだ。

私たちの前に道はない。私たちの後に道が出来る。
長い道のりも一歩から。

暖かい。

だんだん風が強くなってきた。稜線まであとちょっと。

稜線にて。白馬のスキー場ははるかに足元。
ようこそ天空の楽園へ。

日本海が目と鼻の先に見える。そして地球が丸く見える。
傲慢かもしれないが、この瞬間大地と海と空と一体になれたような気がする。

やはり穂高連峰と比べると穏やかで優しげな表情だ。

斜面と戦い、風と戦い、自分と戦ってその先の景色に感動があれば、何倍にも増幅される。
誰もが入れない冬山に入れた人だけの特権だ。
「雪山は楽しすぎてみんなを誘いたいけど、とてもじゃないけど、誰かを連れて行こうとは思わないよね。」
そんな楽しすぎる雪山に入るには、体力と、技術と覚悟がいるようだ。
ただ、それを共に出来る仲間と出会えたということはとっても幸運だ。
そんな仲間と目指すは栂池上部小蓮華岳からのドロップだ。
誰もいない栂池スキー場も朝の4時から登りだす。
そしてスキー場から外れたあたりで夜が明けた。

激しい登りの中に、一瞬の煌き。この一瞬がたまらない。

栂池自然園にて。これから奥のたおやかな斜面を登っていく。
穂高連峰は、強烈な山脈で優しさのかけらもないけど、白馬の山は、とっても穏やかで優しい。
気温も5度は暖かく感じる。気持ちのいいところだ。

私たちの前に道はない。私たちの後に道が出来る。
長い道のりも一歩から。

暖かい。

だんだん風が強くなってきた。稜線まであとちょっと。

稜線にて。白馬のスキー場ははるかに足元。
ようこそ天空の楽園へ。

日本海が目と鼻の先に見える。そして地球が丸く見える。
傲慢かもしれないが、この瞬間大地と海と空と一体になれたような気がする。

やはり穂高連峰と比べると穏やかで優しげな表情だ。

斜面と戦い、風と戦い、自分と戦ってその先の景色に感動があれば、何倍にも増幅される。
誰もが入れない冬山に入れた人だけの特権だ。
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by ygenki
| 2015-01-18 22:00
| 山スキー
冬山
冬山の素敵な景色。
まるでショートケーキみたいだ。

コルチナスキー場の上にて。
サイドカントリーには外人さんがてんこ盛り。
もはや山だかスキー場だか何だかわからない。
まるでショートケーキみたいだ。

コルチナスキー場の上にて。
サイドカントリーには外人さんがてんこ盛り。
もはや山だかスキー場だか何だかわからない。
▲
by ygenki
| 2015-01-13 23:58
| 山スキー
奥穂高岳
奥穂高岳。
ものすごい山だった。
荒れた日に一人で登りきれるほど易しい山ではなかった。僕の手には余った。
深夜1時半に新穂高を出発。午前10時30分には蒲田富士を越え、F沢のコルの手前までやってきたけど、猛烈な疲労感と眠気。少し歩いたら思わず寝てしまい、雪に埋まって気がついてを延々繰り返してから引き返した。
でも、疲れ以上に白い闇の恐怖はすさまじかった。
挑戦するのは良いけど、もう少し落ち着いていこうかな。
しかし、雷鳥たちはたくましい。
結局写真らしい写真はこれぐらいしか取れなかった。
下りてきて、写真をとって気がついた。
自分自身が氷り漬けになっていた。

ものすごい山だった。
荒れた日に一人で登りきれるほど易しい山ではなかった。僕の手には余った。
深夜1時半に新穂高を出発。午前10時30分には蒲田富士を越え、F沢のコルの手前までやってきたけど、猛烈な疲労感と眠気。少し歩いたら思わず寝てしまい、雪に埋まって気がついてを延々繰り返してから引き返した。
でも、疲れ以上に白い闇の恐怖はすさまじかった。
挑戦するのは良いけど、もう少し落ち着いていこうかな。

しかし、雷鳥たちはたくましい。
結局写真らしい写真はこれぐらいしか取れなかった。
下りてきて、写真をとって気がついた。
自分自身が氷り漬けになっていた。

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by ygenki
| 2015-01-01 18:25
| 登山、アウトドア
1
自転車をこよなく愛する日記です。 日常の光景をストレートに書いています。
by 山田元気
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大喰岳の続き |
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大喰岳の写真 |
at 2015-03-30 10:00 |