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三俣蓮華岳でこてんぱん

ぐうの音も出ないほどこてんぱんにやられた感のある今回の三俣蓮華岳アタック。

条件は最高。寝不足を防ぐために2連休というとてつもなく豪勢なスケジュール。
とは言っても連休初日は、愛すべき友人達と栂池を滑りまくり、仕舞いには
「あまり無茶しないでこれぐらいにしておこう」
の一言で我に返る始末。

いかれた私の山事情を、程々なところで人間らしくつなぎ止めてくれている服部山クラブのみんなには感謝しきりだ。

休息も十分にとり、朝(笑)の1:30に新穂高を出発。

暗闇の中を登る。今回登りの大半が暗闇の中だったので、登っている最中の写真はほとんど無い。
空には満天の星空。開けた場所に出ると、月明かりは無くとも思いの外明るい。シシウドヶ原辺りの雪原ではヘッドライトを消して登った。

吸い込まれそうな、ゾッとする程の果てしなく煌めく星空には無数の流れ星。

登山の楽しみの一つに、人間の本来持っている能力を引き出していく楽しみがあるが、それ故に道具に頼りすぎる道具ありきの登山はどうにもしらけてならない。
もちろん命がかかる場面も多くあるので持つならば最高の物を持ち、目隠ししても使いこなせなければ意味がないが・・・。

それに道具に頼る登山には、恐怖を倍増させる効果もあるようだ。

ヘッドライトを点けると、目先の小さな段差を見つける事は出来るけど、周囲を大きく見晴るかす事はできない。つまり光の当たる範囲までが自己のテリトリーで、それ以外は全くの異世界だ。

クレバス?幽霊?雪崩?宇宙人?野生動物?

山の中ではちっぽけで頼りないヘッドライトの光と宇宙まで通ずる暗闇を無理矢理隔てようとするから恐怖が倍増する。
だったら自分の存在を暗闇に溶かしてしまった方が、よほど面白い。

だから朝日が嬉しい。
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素敵な場所で朝日を迎える。眺め最高。
一気に暖かくなり、あまりの気持ちよさに眠ってしまった。
何かの夢を見てハッと目が覚めた。冬山でも風さえなければザックにもたれかかってこの上なく贅沢なお昼寝??を堪能できる。

しかしここからがきつかった。

フカフカのパウダーとカリッカリのアイスバーンが交互に出現し、その度にアイゼンとスキーを付け替え、そこにラッセルも混じり、スキーのシール登高になったかと思えば、シールも効かないほどのキメの細かいパウダースノーの5センチ下にはカリッカリのアイスバーンと、めまぐるしく変わる雪面に疲れ倍増。

1メートル上のテラス状の場所でアイゼンに付け替えてと思ったら、氷化した箇所に乗っかってしまい崖に向けてスパーン。雪面に倒れた時には、カーボンウィペットを刺していた。まるで宙ぶらりん。スキーが邪魔して足は使えないので、腕力だけで安全な場所まで移動。久々にドキドキした。

そして奮闘努力の末に弓折岳山頂。笠ヶ岳方面を眺める。
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こちらは双六岳南方方面。
まるで山が発するオーラのような雲がとても美しい。
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今回は三俣蓮華岳を目指すが、かなり一杯一杯。
でもここまで出張ってチャレンジせずにシッポ巻いて帰れるかコンチクショー!!まずは双六岳を目指して歩き始めるが、快適なはずの稜線はあちこちでクラストした雪面が割れ、その度に落っこちては這い出しを繰り返し、ヘトヘトに・・・。
双六小屋が眺められる丘の上に腰掛け、体温を上げにくくなっている体を実感した。およそ登りで10時間を超える行程はかなりのダメージだ。時間的には余裕があるけど、低体温症の前段階でもあるので、ここは退散。写真を撮りながら帰る。
これは樅沢岳方面かな?
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雪のお盆に載った槍ヶ岳。
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さて続きはまた明日。
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by ygenki | 2014-02-28 02:33 | 山スキー

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双六岳と双六小屋が目と鼻の先。

でも、自分の実力からはかけ離れ過ぎている。

帰るか。
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by ygenki | 2014-02-26 10:58

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裏から見た槍ヶ岳。しかしきつかった。
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by ygenki | 2014-02-26 09:22

ちまちました地道な作業の積み重ね。

以前の限界は、今では過去の遺物。

新しい限界に挑みかかりたい時には、絶対的に信頼できるごく少数の道具があれば十分だ。
道具も当然ノーマルでは使わないで、使いやすいようにいじる。

雪山必携のアイテムはスコップ。
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収納性を上げるため、赤いとっての部分をほんのわずかに削る。
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もうちょっと削っても良かったかな??

信頼性を損なわないギリギリのラインで攻めていきます。
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by ygenki | 2014-02-25 01:53 | 登山、アウトドア

我考える故に我在り。

昔の人は何とも素敵な表現を思いついたものだと思う。長く語るよりも余程真実だ。

今日、死者に供えている水をこぼしてしまった。普通はこんな事無い。

何かあったかな?

何かではない、今日は祖父が他界して丁度一年という区切りの日だった。

虫の知らせという訳では無かろうが、偶然にもお供え物をこぼしてしまったのだ。
あれから一年えらい勢いで突っ走ってきた。
そして、自分の中の熱いものが押さえもきかずに流れ出すままに、ものすごい勢いで山にも登りまくった。

喉が針先ほどしかない餓鬼だと思った。
食っても飲んでも餓える。ように登りまくったが、余計に渇きがひどくなるみたい。
彼女を作って女という存在に落ち着けるかとは思ってみたが、あまりにも儚かった。餓鬼の目に水写らずとはこの事か…。

この調子では来年か再来年あたりには餓鬼から修羅になりそうだ。修羅の次は何だ?

世の中人との縁や絆とか愛なんて立派な言葉は山程あるし、情報としては氾濫してるが、身に付けている人はどれだけいるのだろう。

そして表題に戻る。

我考える故に我在り。
哲学の時間という贅沢な悩みは天国のじいちゃんからのプレゼントか?
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by ygenki | 2014-02-22 03:49

栂池BCスキー

山スキーの限界に挑みかかりたい!!

もちろん日帰り!!
行き先は、北アルプス三俣蓮華岳!!

新穂高からの入山だ。厳冬期の三俣蓮華岳ならば相手にとって不足はない。

しかぁ~し天気が悪い。積雪が莫大。この災害級の積雪の中そもそも新穂高まで行けるのか?

最近の怖いもの集は、地震 雷 火事 雪崩!! おまけのホワイトアウト。

とまあ出発前は、いろんな恐怖にチリチリ焦がされる訳です。

記録だけ見ると、一見めちゃくちゃな僕の山行ですが、ほとんどが単独行動という事もあり、実は結構小心でビビリなチキンなので、自分の限界を大きく飛び越えてしまう今回のような計画の時は、恐怖に焦がされてチリチリ。

この辺りが単独行の弱いところだけど、そのチキンハートのおかげで大きな事故もない。

予報では天気は悪い。今回は三俣蓮華岳はパス!!
かわりに前売り券を持っている栂池バックカントリーに行く事にした。

行き先はウラヒヨワカグリ。何のこっちゃ。
ウラヒヨワカグリはガイドブックなどには載っていないみたいだけど、白馬のバックカントリーエリアでは超のつくメジャーなコースのようだ。

栂池のゲレンデの一番上からシールを付けてスタスタ。
電光石火のアポストールのおかげで鵯峰を通り過ぎて、お腹が空く間もなく天狗原の縁まで瞬間移動。
ガルモントのコスモス、RMUのアポストール、ディナフィットのラジカルSTは雪山最強の移動手段だと思う瞬間だ。

しかし景色は超絶景。しまった、これなら三俣蓮華・・・。
まあこれも冬山だ。
女心より複雑な冬山の天気に翻弄されつつも、その時の判断は間違っていなかったと信じてパウダーを頂きます。
今日という日を楽しもう。何たってこの絶景だもんね。これならどこに行ったって間違いなく楽しい。
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しかし、ウラヒヨワカグリは私の期待を裏切らなかった。
むしろ期待を遙かに超えた。とてつもないパウダーが待ち受けていた。
最初の天狗原の縁から滑り込む。
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思わず自分の滑った跡を見てニヤニヤしてしまう。

その後ワカグリまで登り返すが、途中でガスってしまった。ガスの中、ミスコースしてしまった白馬ローカルズと合流して無事登り返し。

ここからのパウダーは未体験ゾーンだった。まるでダウンのような全く重さのないパウダー。
無重力のような浮遊感にしびれまくってしまった。
ゲレンデに戻れなくなる人の気持ちがよく分かる。

下まで降りてからは、協力しあった白馬ローカルズの車に荷物共々田舎積みでお邪魔して栂池へ。

余韻に浸りたくて、ゲレンデを滑るが、ゲレンデもゲレンデで良いものだ。
良い一日だった。
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by ygenki | 2014-02-19 23:30 | 山スキー

梟の城

秋の夜長に読書でもと思っていたこの秋。

しかし雪山に狂いまくり、そういえば読書って何だっけ??
活字も欲していたけど、雪山に向かうエネルギーを止めたら狂気が溢れ出しそうだったし、そこまで読みたい本に巡り逢いもしなかったので、読書は後回し。

そんな時、ふと巡り会った司馬遼太郎の梟の城。
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忍び戦国時代末期の忍びの活躍を描いた時代小説だ。
久々に良い本に出会った気がした。

そして、ものすごく色っぽい小説だった。
むろん官能小説ではない。

でも、引きずり込まれるような色気に圧倒され、しばらくの間は寝不足気味の日々になってしまった。

やっぱり活字は良いね。
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by ygenki | 2014-02-17 00:16 | 読書、映画

ハンガーノック

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絶好の練習日和と、カーボンメガワットを携え松本空港の周回練習に来たら丁度折り返し地点でハンガーノック。でも、ここからが本番。しかし、ふわふわのパウダーのおかげで、カーボンメガワットですらラッセルに…。きっつー。
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by ygenki | 2014-02-14 23:31

栂池高原BCスキー

普段は一人でバックカントリーに入ってばっかりだけど、今回は久方ぶりの大人数。
中島さんのガイドツアーにバックカントリー初体験??のIちゃんと共に参加してきました。
スキー板は、RMUのアポストールにしようか、ブラックダイアモンドのカーボンメガワットにしようか悩んだけど、今回はパウダーを期待して、カーボンメガワットをはいていく。
大人数でワイワイ行くって、楽しいねえ。栂池高原スキー場の最上部から登りだします。
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最近は、緊張感MAXなビリビリくるキワモノ系の山ばかりだったので、みんなとゆるく楽しめるって、それだけで嬉しい。しかも景色最高。
早大小屋の脇から稜線を目指して登りだす。
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ダケカンバの白と、どこまでも青い空のコントラストがたまらない。
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山頂からの絶景だけが全てではない。
思わずため息が出る。
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そんな素敵な風景を堪能しながらゆるゆると登っていく。
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親沢のパウダーを堪能した後は、再度登り返す。
斜度が少なく、何ともメローな登りです。
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名もない1600メートルぐらいのピークから
滑り込む。下部に崖があるようで、懸垂下降の準備もします。ハーネスを全員装着!!
これで、緊張感が一気に上がるね。
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スタンバイ!!
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どこまでも気持ちの良い斜面を滑り、最後は不思議な建造物でゴール。
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最高な一日を過ごす事が出来ました。
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by ygenki | 2014-02-13 00:10 | 山スキー

3週間連続でのお仕事の後は・・・。

チャレンジャーな山に挑戦したい。厳冬期の三俣蓮華岳日帰り山スキー。
一番愉快な季節の一番愉快な山。

往復18時間程度を見積もっているが、考えるとゾクゾクする。
ここは超ロングの極まった感じがする。

あと、エクストリーム系な穂高連峰。
多分まだ誰も滑っていないであろう滝谷系列のF沢。あとF沢のコルからの白出沢への滑降。
相川七瀬を聞いて、気分上々。
坊主頭のギターの兄ちゃんの首振り良い味出してるねー。

でも明日は友人と白馬乗鞍のBCツアー。

三俣蓮華岳へのチャレンジは19日かな。クックックッ。
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by ygenki | 2014-02-11 21:29 | 音楽


自転車をこよなく愛する日記です。 日常の光景をストレートに書いています。


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