4度目の正直??奥穂アタック①
夏でなければ、ましてや春でも秋でもない。
厳冬期登山は、一般的には、1~2月と言われているそうだけど、この時期の3000メートル峰に登れたのは、それだけで嬉しいことだ。登山に関する閾値が一気に上がった。
ターゲットロックオン!!
左手の円錐状の山が蒲田富士。そこから右上に伸びていく岩稜の先に、涸沢岳がある。
奥穂はさらにその右奥だ。
初日は、出発時間が遅かったこともあり、2200メートル付近の小さな台地で幕営。
樹林帯は木に守られ、強烈な吹きっ晒しにならないで済むのはありがたい。
標高2500メートルぐらいまで登ってくると、飛騨沢を一望出来る。
樹林帯を抜けて、この景色に出会うと、思わず見とれてしまう。
雪煙たなびく白い峰と、下の森。そして青い空のコントラストがたまらなく美しい。
ラッセルをこなして、南陵との出会いまでやってくると、展望も開けてすっきり。
南陵との出会いを振り返る。
この蒲田富士の取り付きから振り返った景色は涸沢岳西尾根の中でも大好きなところだ。
そして蒲田富士を見上げる。
この山も、通過点の入り口に過ぎない。
奥へ続く峰を登っていく。
こんな景色も日本にあるのです。
雪屁を踏み抜くと奈落の底。でも雪屁に隠されて奈落の底が見えない。
見える危険より、見えない危険の方が、余程危ない。
ついにやってきたF沢のコル。
一旦下に降りてから、一気に登り返す。
ここが僕にとっての最大の山場。以前はここで氷の上を滑落しかけたり、他にも諸々の恐怖を植え付けられたので、毎回イメージするだけで、手に汗をじっとりかく。
そして、この先は自分自身の閾値を超えた場所になっていることも、よく分かっている。
でも、何か行けそうだ。謙虚さは自然と向き合うに当たり、非常に重要だけど、謙虚なだけでは、何にも出来ない。
これをヒマラヤの高峰だと言ったら、どれだけの人が騙されるだろう。
正面の岩壁すぐ右にある、ルンゼと呼ばれる浅い縦溝になった雪のバンド状の部分を直登する。幸い、ハイマツが見えているので、雪崩になりそうなほど積もってはいないようだ。でも雪崩は要警戒。ルンゼの左すみっこを登る。
ふと左に目をやると、滝谷の絶景。雪雲に見え隠れする辺りがたまらないね。
稜線に出ると強い風。写真たった一枚写すのにもえらい苦労する。
山岳カメラマンってすごいね。この上はもっと絶景だったけど、写す余裕すらなかった。
何しろ雪壁が立ちはだかり、ダブルアックスで何とか切り抜けていたので・・・。
でも次回は写真写す余裕も出てくるだろう。
今回のお宿。穂高岳山荘の脇の風が直撃しない場所。
冬季小屋は完全に雪に埋もれ、縦に2メートル掘らなければ入れない。
もし掘れたとしても、明日はまた雪に埋め戻されるだろう。冬季小屋が棺桶になるなんてごめんだね。
厳冬期登山は、一般的には、1~2月と言われているそうだけど、この時期の3000メートル峰に登れたのは、それだけで嬉しいことだ。登山に関する閾値が一気に上がった。
ターゲットロックオン!!
左手の円錐状の山が蒲田富士。そこから右上に伸びていく岩稜の先に、涸沢岳がある。
奥穂はさらにその右奥だ。
初日は、出発時間が遅かったこともあり、2200メートル付近の小さな台地で幕営。
樹林帯は木に守られ、強烈な吹きっ晒しにならないで済むのはありがたい。
標高2500メートルぐらいまで登ってくると、飛騨沢を一望出来る。
樹林帯を抜けて、この景色に出会うと、思わず見とれてしまう。
雪煙たなびく白い峰と、下の森。そして青い空のコントラストがたまらなく美しい。
ラッセルをこなして、南陵との出会いまでやってくると、展望も開けてすっきり。
南陵との出会いを振り返る。
この蒲田富士の取り付きから振り返った景色は涸沢岳西尾根の中でも大好きなところだ。
そして蒲田富士を見上げる。
この山も、通過点の入り口に過ぎない。
奥へ続く峰を登っていく。
こんな景色も日本にあるのです。
雪屁を踏み抜くと奈落の底。でも雪屁に隠されて奈落の底が見えない。
見える危険より、見えない危険の方が、余程危ない。
ついにやってきたF沢のコル。
一旦下に降りてから、一気に登り返す。
ここが僕にとっての最大の山場。以前はここで氷の上を滑落しかけたり、他にも諸々の恐怖を植え付けられたので、毎回イメージするだけで、手に汗をじっとりかく。
そして、この先は自分自身の閾値を超えた場所になっていることも、よく分かっている。
でも、何か行けそうだ。謙虚さは自然と向き合うに当たり、非常に重要だけど、謙虚なだけでは、何にも出来ない。
これをヒマラヤの高峰だと言ったら、どれだけの人が騙されるだろう。
正面の岩壁すぐ右にある、ルンゼと呼ばれる浅い縦溝になった雪のバンド状の部分を直登する。幸い、ハイマツが見えているので、雪崩になりそうなほど積もってはいないようだ。でも雪崩は要警戒。ルンゼの左すみっこを登る。
ふと左に目をやると、滝谷の絶景。雪雲に見え隠れする辺りがたまらないね。
稜線に出ると強い風。写真たった一枚写すのにもえらい苦労する。
山岳カメラマンってすごいね。この上はもっと絶景だったけど、写す余裕すらなかった。
何しろ雪壁が立ちはだかり、ダブルアックスで何とか切り抜けていたので・・・。
でも次回は写真写す余裕も出てくるだろう。
今回のお宿。穂高岳山荘の脇の風が直撃しない場所。
冬季小屋は完全に雪に埋もれ、縦に2メートル掘らなければ入れない。
もし掘れたとしても、明日はまた雪に埋め戻されるだろう。冬季小屋が棺桶になるなんてごめんだね。
by ygenki
| 2014-01-23 14:56
| 登山、アウトドア
自転車をこよなく愛する日記です。 日常の光景をストレートに書いています。
by 山田元気
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