厳冬期奥穂高岳は超高難度。
ふと思うことはこのブログの内容。
至って普通に書いてしまっているけど、一般的な登山の内容からはかなりかけ離れている。
一般常識からもかけ離れた内容で、至って普通に書いているとは言え、普通の人は絶対にまねをしない方が良い。
燕岳で冬山デビューな人を見ていて、もしこの領域に入り込んでしまったとしたら、大変なことになる。そんなことをふと思ってみた。
もっとも、行動時間の大半を占める激ラッセルという厚い壁に阻まれるだろうけど・・・。
そんな中でも超高難度の奥穂高岳。
入山は新穂高温泉。
すでに数パーティー入っているようで、アプローチ区間の林道はラッセルの必要もなく、ツボ足で快適に進む。
前日が遅くなってしまい、昼頃スタートしたこともあり、2400メートルの台地にはたどり着けず、その50メートル程下の小さなテラスのような場所で、ビバーク。雪は粉雪がしんしんと降り続けた。
翌日は一緒に涸沢岳西尾根に取り付いた愛知県の4人組と合流。
昨日のラッセルのお返しに、今度は僕が引っ張る。2400メートルの台地で彼らは体制を整えているようだ。
かなりの距離をラッセルしたところで、先頭交代。
自転車と一緒で、後ろはとっても楽だ。記念に一枚パチリ。
彼らの中の一人は結構パワーと経験があり、ラッセルのスピードも僕とほとんど変わらない。
むむ!!やるな!!思わず張り合ってしまう。
僕も先頭に出たときはガシガシ引っ張る。
そんな隊列だ。
涸沢岳西尾根は相変わらずマーキングだらけで、どんだけホワイトアウトしても、樹林帯で道に迷うことは無いだろう。
蒲田富士のルンゼも左の岩場よりを進んだため、スルスルと簡単に行けてしまう。
上部の岩と雪と、草付のミックス帯もびっくりするほど簡単だった。
そしてついに涸沢岳への取り付き。
直登ルンゼが見えてきた。
自分が今生死の境界線にいるのがよく分かる。
もし晴れていれば大したことはないだろう。
でも、山は荒れている。進むのは簡単だ。もし進んだとしたら、自分の命に保証が出来ない。
冬山のおもしろさの一つはこの葛藤だ。
進みたい思いと、押しつぶされそうな恐怖。単独であるが故、勇気を鼓舞しあう相手もいない。
進むにしろ退くにしろ恐怖と葛藤のカクテルだ。ましてや、直登ルンゼは垂直にすら見える。
だから一歩進むだけでも感じたことのない恐怖。
登ったはいいけど、降りることは難しいだろう。
撤退!!
撤退とは言っても、この雪屁の道を再び戻らなければいけないのはたいがいだ。
ようやく南陵との出会いの下の樹林帯に入って一息。
ここまでくればあとはラクショー。
樹林帯をスルスルと降りる。
夜になって登り口まで降りてきた。
余韻に浸りたくて、穂高平の避難小屋で一泊
しかし、先客は古き良き時代のものすごいヘビースモーカー。
夕食を食べている時以外は常にタバコが口にあり
(夜中にトイレに起きたときですらモクモク)
小屋の中はまるで薫製製造室。
でも古き良き時代の人を見たようで思わずニヤニヤしてしまった。
翌日は朝一瞬晴れた。
振り返ったら山が、アッカンベーをしていた。
そのまま帰るのも癪なので、スキー担いで乗鞍へ。
しかし、そのころにはお決まりの暴風雪。
雪山登山はいつも大荒れなので、いい加減暴風雪のホワイトアウトにも慣れてきた。
風速30メートル以下なら、奥穂高岳にも行けそうな気がしてきた。
とりあえず富士見岳の脇から位ヶ原山荘まで滑り込み、美味しいうどんを頂いて帰ってきた。
至って普通に書いてしまっているけど、一般的な登山の内容からはかなりかけ離れている。
一般常識からもかけ離れた内容で、至って普通に書いているとは言え、普通の人は絶対にまねをしない方が良い。
燕岳で冬山デビューな人を見ていて、もしこの領域に入り込んでしまったとしたら、大変なことになる。そんなことをふと思ってみた。
もっとも、行動時間の大半を占める激ラッセルという厚い壁に阻まれるだろうけど・・・。
そんな中でも超高難度の奥穂高岳。
入山は新穂高温泉。
すでに数パーティー入っているようで、アプローチ区間の林道はラッセルの必要もなく、ツボ足で快適に進む。
前日が遅くなってしまい、昼頃スタートしたこともあり、2400メートルの台地にはたどり着けず、その50メートル程下の小さなテラスのような場所で、ビバーク。雪は粉雪がしんしんと降り続けた。
翌日は一緒に涸沢岳西尾根に取り付いた愛知県の4人組と合流。
昨日のラッセルのお返しに、今度は僕が引っ張る。2400メートルの台地で彼らは体制を整えているようだ。
かなりの距離をラッセルしたところで、先頭交代。
自転車と一緒で、後ろはとっても楽だ。記念に一枚パチリ。
彼らの中の一人は結構パワーと経験があり、ラッセルのスピードも僕とほとんど変わらない。
むむ!!やるな!!思わず張り合ってしまう。
僕も先頭に出たときはガシガシ引っ張る。
そんな隊列だ。
涸沢岳西尾根は相変わらずマーキングだらけで、どんだけホワイトアウトしても、樹林帯で道に迷うことは無いだろう。
蒲田富士のルンゼも左の岩場よりを進んだため、スルスルと簡単に行けてしまう。
上部の岩と雪と、草付のミックス帯もびっくりするほど簡単だった。
そしてついに涸沢岳への取り付き。
直登ルンゼが見えてきた。
自分が今生死の境界線にいるのがよく分かる。
もし晴れていれば大したことはないだろう。
でも、山は荒れている。進むのは簡単だ。もし進んだとしたら、自分の命に保証が出来ない。
冬山のおもしろさの一つはこの葛藤だ。
進みたい思いと、押しつぶされそうな恐怖。単独であるが故、勇気を鼓舞しあう相手もいない。
進むにしろ退くにしろ恐怖と葛藤のカクテルだ。ましてや、直登ルンゼは垂直にすら見える。
だから一歩進むだけでも感じたことのない恐怖。
登ったはいいけど、降りることは難しいだろう。
撤退!!
撤退とは言っても、この雪屁の道を再び戻らなければいけないのはたいがいだ。
ようやく南陵との出会いの下の樹林帯に入って一息。
ここまでくればあとはラクショー。
樹林帯をスルスルと降りる。
夜になって登り口まで降りてきた。
余韻に浸りたくて、穂高平の避難小屋で一泊
しかし、先客は古き良き時代のものすごいヘビースモーカー。
夕食を食べている時以外は常にタバコが口にあり
(夜中にトイレに起きたときですらモクモク)
小屋の中はまるで薫製製造室。
でも古き良き時代の人を見たようで思わずニヤニヤしてしまった。
翌日は朝一瞬晴れた。
振り返ったら山が、アッカンベーをしていた。
そのまま帰るのも癪なので、スキー担いで乗鞍へ。
しかし、そのころにはお決まりの暴風雪。
雪山登山はいつも大荒れなので、いい加減暴風雪のホワイトアウトにも慣れてきた。
風速30メートル以下なら、奥穂高岳にも行けそうな気がしてきた。
とりあえず富士見岳の脇から位ヶ原山荘まで滑り込み、美味しいうどんを頂いて帰ってきた。
by ygenki
| 2014-01-03 23:46
| 登山、アウトドア
自転車をこよなく愛する日記です。 日常の光景をストレートに書いています。
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